資産のリスク管理
日本の国内金利は超低金利ですね。普通預金金利が0.001%という異常なまでの安さ。今年(2007年2月)やっと日銀が利上げを発表し、普通預金金利は0.2%に・・・。
驚くほど悲しいこの現状に、外貨の高金利に魅力を感じる人が急増した結果、家計が直接保有する外貨建て資産は、外貨預金が4.5兆円、対外証券投資が6.8兆円、合計11.3兆円にも上るとされています。(2006年12月22日 大和証券 経済金融調査部)
外貨投資へ流れるのは、こうした金利面での優位性もありますが、日本円の価値が下がってしまい、大幅な円安が経済、家計に与える影響を危惧して、リスク分散を図ろうとすることも理由の一つです。 資産の一部を日本円以外の通貨で保有することで、外貨に対して日本円の価値が下がったり(円安)、モノに対してお金の価値が下がったり(インフレ)した場合の資産全体のリスクを管理できることになります。
外貨投資商品
外貨投資には、外貨預金、外国為替証拠金取引(FX)、外貨MMF、外国債券、外国投信などいくつか種類がありますが、どのような目的で運用したいかによって、選ぶ商品は変わってきます。 ただし、「外貨投資で大きく利益を上げたい」と考えて投資する方は、外国為替証拠金取引(FX)が最適だといえます。なぜなら、外貨預金、外貨MMFなどでは、大きく利益を得られる仕組み(システム)になっていないからです。
外貨預金・外貨MMF
メリット | デメリット | |
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外貨預金 | 日本の金利より高金利 円安などのリスクヘッジになる 固定金利 |
原則中途解約不可能 中途解約にペナルティあり 手数料が高い |
外貨MMF | 外貨預金より利率がよい 外貨預金より手数料が安い いつでも解約可能 |
FXより利率が低い 手数料がFXの10倍 為替レートの変更は1日1回 |
外国為替証拠金取引(FX)の魅力
FXの特徴の一つに、レバレッジを効かせて手持ち金の数倍~数十倍の大きなお金を運用することができるメリットがあります。 レバレッジの倍率が高いほど運用できるお金も多くなり、リターンも大きくなります。反面、相場が思うように動いてくれなかったことによる損失も大きいと認識しなければなりません。ハイリスク・ハイリターンといわれる理由はここにあります。 しかし、このレバレッジは投資家自身が自由に設定できますから、レバレッジを1倍にすることによって、外貨預金と同じ性格の預金になるのです。 レバレッジ1倍なら外貨預金とリスクが変わらない分、手数料や利率、解約の手軽さなど、全ての面で有利に運用ができることになります。 外貨投資をするのであれば、迷わず【外国為替証拠金取引(FX)】を選択することをオススメします。