2wayプライス
現在の円相場「1ドル 111円52銭-111円57銭で取引されています」
こういう表示をテレビのニュースなどで見かけたことがあるかと思います。最高値と最安値を表示していると誤解されている方もいるようですが、どういうことを意味しているのでしょう?
この意味は、プライスを提示する側の「売値」と「買値」を示していて、投資家が1ドルを買うときには<1ドル=111円52銭>、1ドルを売るときには<1ドル=111円57銭>という意味なのです
上図のように、左側の数値(買値)を「ビット」、右側の数値(売値)を「アスク」または「オファー」と呼んでいて、この二つのレート表示は、「2wayプライス」と呼ばれています。
私たちが売買する際は、
「左側の安い値段で売れる(ビッド)」
「右側の高い値段で買える(アスク)」
と覚えておきましょう!
スプレッド
為替レートの値段が二通りある理由は、売りたい人と買いたい人がいるからに他なりませんが、為替レートに変動がなくても、上記のようなレートでは売るときと買うときには1ドル当たり5銭損をすることになります。 また、このようなアスクとビットの差を「スプレッド」と呼びますが、「2wayプライス」はどちらか一方が変動するのではなく、常に両方のプライスが変動します。
スプレッドは外為業者のマージンのようなもので、投資家から見た場合、手数料と同様に売買にかかるコストになりますから、FXの取引会社を選ぶ場合には、手数料の他、スプレッドにも着目する必要があります。 外為業者を選ぶ際の、チェック項目に入れておきましょう!
外為業者選びは2wayプライスもポイント
株の取引をする場合、株価は証券取引所で決まるため、買うタイミングが同じならばどこの証券会社で買っても同じ価格です。 しかし、為替取引は「相対取引」であるため、レートは業者がそれぞれ決めています。2wayプライスを表示していない業者は、実勢レートに利益を上乗せしていて、顧客にとって不利なレートを提示している可能性もあるのです。 したがって、外為業者を選ぶ場合は2wayプライスを表示している会社を選ぶことも重要な選択要素になることを知っておきましょう。 手数料やスプレッドでFX会社を比較したい方はこちらを参考にしてください。