金の価格との連動性
オーストラリアドル(豪ドル/AUD)は、投資家にとって魅力のある「高金利通貨」です。金や鉄鉱石、オパールなどの天然資源が豊富なことから「資源国通貨」とも呼ばれていますが、こうした資源を購入する際に豪ドルが買われると値がつり上がります。また、原油価格が急騰した2007年、インフレを嫌った投資家達が『金』を買い、それに伴って豪ドルが上昇したことも、この通貨の特徴といえます。
オーストラリアの政策金利推移
1990年には、豪ドル/円の相場が120円台をつけていましたが、1995年には58円に下落しました。金利の推移を見ると、2001年に4.5%を割りましたが、2003年後半以降は現在(2007年)に至るまで上昇基調にあり、安定しています。
AUD/円のリスクヘッジ
豪ドルとほとんど同じ値動きをするのが、同じセアニア通貨のNZドルです。正の相関を持つ通貨ペアを併せ持つ場合は、為替の動きに差が出た場合、一方を買い、一方を売りという手法もありますが、リスク軽減のための組み合わせには向かないでしょう。分散効果を高めるには、逆相関か無相関にある通貨を組み合わせる必要があります。
通貨ペア | 豪ドル/円 相関係数(買いの場合) | |||
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計算期間1年 | 計算期間3年 | 計算期間5年 | 計算期間10年 | |
米ドル/円 | 0.6230 | 0.3758 | 0.4245 | 0.0390 |
ユーロ/円 | 0.8925 | 0.9463 | 0.9528 | 0.9434 |
米ドル/カナダドル | -0.5847 | -0.4361 | -0.4024 | -0.2952 |
ユーロ/カナダドル | -0.4443 | -0.2894 | -0.1758 | -0.1162 |
ユーロ/米ドル | -0.3125 | 0.7494 | 0.7647 | 0.8994 |
【参考サイト: SWAPPY 】
【相関係数とは】
2つの確率変数の間の類似性の度合いを示す指標。単位は無く、-1 から1 の間の実数値をとり、1に近いときは2つの確率変数には正の相関があるといい、そっくりな関係にあることを示します。逆に、-1に近ければ負の相関があるといい、そっくりと反対の関係にあることを示します。0に近いときはもとの確率変数の相関は弱く、関係が薄いことを示しており、
為替の値動きも小さく安定した通貨ペア関係であるといえます。
よく知られているのは、米ドルと豪ドルは逆の動きをすることが多いというです。その理由の一つは、アメリカ投資へのヘッジ(回避)として高金利通貨である豪ドルが買われるということです。チャートでは値動きが類似していないようにも思いますが、相関表では高い数値を示しています。対円以外の通貨ペアで相関性が低いのは、米ドル/カナダドル、ユーロ/カナダドルですが、米ドル/カナダドルは、現在アメリカの政策金利が2.25%まで落ち込んでしまったので、この通貨ペアはスワップは支払となってしまいます。
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会社(商品)名 |
(AUD/JPY) |
(USD/JPY) |
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買スワップ | スプレッド | 買スワップ | スプレッド | ||
マネーパートナーズ 『パートナーズFX』 |
168円 | 5銭 | 72円 | 3銭 | |
セントラル短資FX | 165円 | 5銭 | 72円 | 4銭 | |
NTTスマートトレード 『スマートex口座』 |
165円 | 5銭 | 72円 | 5銭 | |
上田ハーロー 『上田ハーローFX』 |
164円 | 4銭 | 74円 | 3銭 | |
サイバーエージェント 『外貨ex』 |
164円 | 5銭 | 69円 | 2銭 |
スワップ金利およびスプレッドは変動の可能性がありますので、表中の数値とは異なる場合がございます。お申込の際は、各外為業者のウェブサイトなどで現在の数値をご確認くださいませ。