外為の取引通貨は多数
外貨預金と比べた場合、FXで取引できる通貨の数は圧倒的に多く、バラエティに富んでいます。ビギナー(初心者)であれば、日本円を他国の通貨と組み合わせた取引が馴染みやすく分かり易いため、そこからスターする方が多いようです。 取引になれてきたら、米ドル/ユーロ、ポンド/ドルなど、日本円を組み合わせない通貨の取引にもチャレンジして、「自分が得意な通貨」を見つけると良いでしょう。 リスクを分散する意味でも、日本円を絡ませない取引は有効です。必ずしも日本円を介した取引を行う必要はありませんから、「得意な通貨」を早く見つけましょう。
取引のコスト
外貨預金や外貨MMF、あるいは株取引といった投資に比べると、FXに掛かるコストはそれらの1/10以下で圧倒的にローコストです。 FXで知っておきたいのは、通貨によって受け取れる金利や、買値と売値のスプレッドが違うということです。スプレッドは、取扱業者によって違ってきます。 また、FXの大きな特徴に、金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買う取引を行ったときに、『金利差分を受け取れる』スワップポイントという仕組みがあります。 ただし、金利の低い通貨を買った場合や、金利の高い通貨を売った場合にはスワップ金利を支払わなくてはなりません。このような場合のスワップ金利は、「コスト」と認識する必要があるということになります。このスワップポイントも、取引通貨やFX会社によって異なります。
このように、決済にまつわるコストについても正しく理解しておく必要があります。
FXのリスクに対する誤解
FXは、少ない資金(証拠金)にレバレッジを効かせて、資金の数倍~数十倍の取引ができるという特徴が魅力の一つになっています。 レバレッジをリスクと考えるか、メリットと考えるかは、投資家本人の考え方次第になります。 たとえば、メリットと考える投資家は、レバレッジの倍率が高いほど運用できるお金も多くなり、リターンも大きく「資金効率がよい」と考えるでしょう。
一方、リスクと考える投資家は、レバレッジの倍率が高いほど相場が予想した方向と逆向きになった場合の「損失が大きい」と考えます。 しかし、このレバレッジは投資家自身が決めることです。レバレッジを1倍にすれば、取引で発生する以上の損失は無く、むしろ手数料などのコスト面から考えると、外貨預金よりも数倍も優れた投資商品であることが理解できるはずです。