リスクヘッジの為のストップ注文
別名『ストップ注文』と呼ばれるのが逆指値注文です。
現在のレートよりも有利なレートを指定する指値注文に対し、逆指値注文では不利なレートを指定します。 これにより、損失を最小限に食い止めたり、円安が進むのに合わせて売り注文のレートを切り上げ、利益の額をジワジワと押し上げていったりすることができます。
逆指値での注文方法は多様
為替相場は一方向に動く特徴があります。上昇トレンド・下降トレンドを見極め、トレンドに乗り遅れないようにあらかじめ逆指値で注文を出しておきます。下図は、レートが99円50銭円~100円50銭付近でうろうろしている状態で、101円になったら上昇トレンド、99円になったら下降トレンドと判断して、それぞれ買い、または売りの注文をあらかじめ出しておくイメージです。
逆指値は、「ストップロス注文」とも呼ばれ、ポジションを保有している場合の損失が拡大しないように、リスクヘッジする手法として有効な方法です。下図の場合、「そろそろ上昇トレンドが来る」と予想し、見事に外れた場合に損失を予め限定する方法です。ロスカット幅は、レバレッジや投資金額によって、投資家自身の許容範囲に合わせて設定します。
逆指値は、利益を確実に確保するためにも役立ちます。下図の場合は「リミット注文」という方法になります。1ドルを95円で買った後、現在100円まで上昇しています。ここで確実に利益を確定したい場合は、98円で売る注文を出しておくと、もしも急落して1ドル95円に逆戻りしたとしても、3円の利益は確定されるわけです。もちろん、もっと上昇する可能性もありますが、その場合は、こまめにリミット注文の値をつり上げていけばいいのです。
指値機能 | トレンド(上昇・下降)に振れた場合に乗り遅れないように、「上昇の時は買い」 「下降の時は売り」というように、予め注文を出す。指値注文とは逆の売買をするため、『逆指値』と呼ぶ。 |
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ストップロス機能 | 相場が予想と反対に動いた場合の、損失拡大防止。予め「損失はここまで」と決めておき、その値段になったら注文と反対の売買をオーダーする。『損切り』ともいう。 |
利益確定機能 | 相場が予想通りに動き、現在利益が出ている状態において一定の利益を確定したい場合、予め確定したい値段で注文と逆のオーダーを出しておく。 |