売り・買いを同時発注
IFDとは、「if done=イフ・ダン取引」といいます。日本語に訳すると「もし○○した場合」という意味です。最初に注文した取引が成立した場合、その次の売り(買い)取引も予約できる注文方法です。IFD注文は、思惑どおりに相場が動いた場合の利益確定や、相場が急激に動いて大きな損失を被らないための損切りにも有効な手段として利用できます。FXを始めたばかりの場合には、IFDを損切りパターンで出しておいた方がリスクコントロールが出来るので安心です。注文は、指値でも逆指値でも出すことができ、二つめの売買注文は、初めの注文が成約しない限り発動されません。
IFDの基本パターン
基本パターンは、「売り」と「買い」を同時に発注すること。例えば、下図では、現在は1ドルが98円~99円付近でウロウロしている状態で、今後ドル高が進んで1ドル=105円まで上昇すると予測をしたとします。そこで、1ドルが100円になったらドルを買うという注文を出し、同時に1ドルが105円になったらドルを売るという注文も出します。100円の買い注文が約定した場合、同時にその反対売買の注文が自動で出されます。
ロスカット注文
「相場が上昇トレンドに向かった!」そう判断して買いの注文を入れたが、その後急転。。。こうした場合の備えとして、損失を予め限定する「ロスカット注文」が有効です。下図の例では、1ドル=101円で買いを入れて、もしも予測が外れて、1ドル=99円になったら売るという注文をIFDで発注するケースです。この場合は2円の損失が確定しますが、恐ろしいほどのスピードで急落した場合の損失は計りしれません。最小限に損失を抑える方法として、「指値買い+逆指値売り」はリスクヘッジに効果的です。
リミット注文
相場が思惑通りに上昇トレンドに乗りました。しかし、相場は水物です。。。いつ「下げ戻し」にあい、利益が目減りしたり、あるいは利益がゼロになる可能性もあります。そうした場合に、利益を確定する「リミット注文」が有効です。下図の例では、1ドル=101円で買って、103円になったら売るという指値注文をIFDで発注したケースです。思惑通りに103円まで上昇した後、下げ戻しになっても売り注文が自動で約定されますから、2円の利益が確定されるわけです。
103円から更に上昇したら?そんなに欲張ってはいけません・・・。